カテゴリー: エリック・クラプトン

Riding With The King (Deluxe)

 2000年に発売されたクラプトンとB.B.キングによる「Riding With The King」の20周年盤が発売されていた。恥ずかしながらこのニュースは知らなかったのだが、主な音楽雑誌にも取り上げられていて、立ち寄った本屋で二人が表紙の「Player 8月号」を手にして知ったということになる。さっそく中身をチェックしページをめくると吾妻光良さんがB.B.キングを語っているでないか。もちろん即買いをキメて吾妻さんの記事からチェックした。ここでは詳しく書かないけれど、購入して読む価値はありだ。B.B.キング本人にインタビューしたことのある吾妻さんならではのコメントからブルースへの深い探究心までと、深い愛情が感じられます。

 話が脱線してしまったが、クラプトンとB.B.キングの「Riding With The King _Deluxe_」に戻そう。このアルバムには未発表の「Rollin’ and Tumblin’」「Let Me Love You」が追加収録されている。アコースティックな「Rollin’ and Tumblin’」も、ホンキートンクなJAZZバージョンとも取れる「Let Me Love You」も楽しめたが、アルバムを聴きなおしてみれば、やはり「Help the Poor」が大好きだ。ピーター・グリーンの「I love another woman」にも繋がるこのリズムには何度聞いてもイカされてしまう。根源的なこのリズムは昭和歌謡でもあるが、とにかく品があってモダンなのである。

 さて、「Riding With The King」から1曲カバーしたくなった。バンドならば当然「Help the Poor」を演りたいところなのだが、弾き語りっていうことでアコースティックバージョンの「Key to the Highway」に勝手に歌詞を付けてみた。タイトルも「俺のハイウエイ」だ。この曲は多くのブルースの曲のように誰が書いたかはっきりしていないようだが、20世紀初頭の不景気な時代にホーボーやホームレスがアメリカ中を流離う様子を歌ったようだ。それにしても迷える時代になると、いつもの繰り返しの毎日ってやつが1番幸せだったと思う。次に日常の暮らしに戻っても同じく思いたいものだ。