ピーター・グリーンが在籍していた当時のフリートウッド・マックのベスト版を手に入れました。これがなかなか興味深い曲が多くて正月中は頻繁に聴いていました。ま、どうやらレコード会社の移籍問題で、全アルバムから網羅されていないというところは残念でしたが、それでも挿入されている楽曲は全英第1位になった『Albatross』や、サンタナがカバーして大ヒットした『Black Magic Woman』、そしてエアロスミスがカバーした『Stop Missin’ Around』、『Oh Well』などのブルースが好きなギタリストならではの名曲が満載でした。そうそう、これらの曲はジョー・ペリーが歌っているってところにピーターへのリスペクトを強く感じますよね。そして新たなRockの創造をレッド・ツェッペリンよりも先にっやっていた感じがしてきますし、クリーム時代のクラプトンもかなり影響を受けていたはずです。
さて、ここからは完全に個人的な好みというか、今の自分とのフィット感の話になってしまいますが、ハードなギターサウンドというか重いリズムの楽曲よりも、『Need Your Love So Bad』のノスタルジーを感じる曲に心が動いてしまいます。それはまるで昭和の風景じゃないかと言われてしまいそうなのですが、その切なさや、甘酸っぱさに包まれることを望んでいる自分がいるのです。なぜなのかは分かりませんが、もしかしたら10代の後半に憧れを抱いた大人へのイメージが湧き上がってくるのかもしれません。
さてさて、結局あの頃に憧れたカッコいい大人にはなれませんでした。自分が大人に成り切ってしまった今、あの頃に憧れた大人のように美学を通せていないのがとても残念です。それでも…ここまでの後悔を強く噛み締めて生きていけば、ここから先は美学を通せるのものなのでしょうか。